リヤンドファミユとゴールドシップと

こんばんは!

 

札幌競馬場の今シーズンの開催が終わりました。6週間はやっぱり短いなあ…と改めて感じましたね。競馬場に足を運んだのは5回。ただ、いつもよりじっくりゆっくり競馬観戦が出来たような気がします。

 

さて、競馬ファンの方ならこのプロジェクト(https://camp-fire.jp/projects/view/16529)をご存知ではないでしょうか?

史上初。クラウドファンディングによる現役競走馬の種牡馬入り。

 

これを目にした瞬間、「この手があったか!」と頭をガーンと殴られたような気分になりましたし、その馬がステイの子、しかも、自分を競馬の道に引き入れてくれたドリームジャーニーの弟のリヤンドファミユなのですから、「これは少しでも協力しなければ」という想いでした。

 

先日、そのクラウドファンディングのリターンとして企画された「リヤンドファミユに会いに行くツアー」に参加し、ファミユに会ってきました!

 

ステイゴールドとオリエンタルアートの子にして、ドリームジャーニーとオルフェーヴルらの弟(ちょうど今日デルニエオールが新馬戦を勝ってくれましたね)という血統ですから、当然ながらデビューから応援し続けていたのですが、ファミユに会うのは今回が初めてでした。

 

ファミユは現在、種付シーズンのみアロースタッドに入厩し、シーズン後は静内の高橋ファーム様で繋養されています。

今回のツアーでは、その高橋ファーム様の放牧地でファミユを見学させていただいたのですが、着いた瞬間から元気一杯で機嫌も良く、ファンサービスをいっぱいしてくれました(非常に珍しいそうですが…笑)。通常の牧場見学ではあり得ないくらいたっぷりと見学をさせていただき、また、高橋ファーム様のファミユに対する愛情がとても良く伝わってきたので、幸せな気持ちになりました。

 

種牡馬としてのファミユの置かれている状況は言うまでもなく厳しいものです。クラウドファンディングも希望額まではお金が集まりませんでしたから、限られた種付収入での自転車操業になると思いますし、その種付頭数もおそらく増やすことは難しいと思います。ただ、僕はファミユが現役時代の頃から、なんとなく「種牡馬になったら良い馬を出してくれるんじゃないか」という予感がありましたし、実際に見てみてその思いを更に強くしました。ステイの血、そして、実際にジャーニー&オルの子が走っていること、また、ファミユ自身の身のこなしの俊敏さ、目つきを見ていると、どうしても只者の種牡馬には思えないのです。

 

クラウドファンディングを立ち上げた藤井様とも初めてお会いしましたが、とても一生懸命で気遣いの出来る方で(僕よりは年上かもしれませんが、まだ相当若いです)、「この方になら安心してお任せできる」と感じました。

ある方が志を持って、クラウドファンディングという新しい形で一頭の馬を種牡馬にし、それに賛同し協力したファンが牧場に集う。そういった姿を目の当たりにし、とても温かい気持ちになることが出来ました。関係者の皆様、本当にありがとうございました。

 

☆写真は高橋ファーム様で撮影したファミユ。良い表情です☆

 

その翌日は、札幌競馬場にてゴールドシップのお披露目。シップファンの方たちと協力し、パドックの一番前に陣取りました。

(実を言うと、前日のリヤンドファミユツアーの前にビッグレッドファームにも立ち寄ってきたので、2日連続のシップでした)

 

シップについては改めて言うまでもないのですが、とても強く感じたこと、決心したことがありました。

 

まず、当日のパドックの人の多さ。札幌競馬場では毎年有名な種牡馬が披露されていますが(ドリームジャーニー、ジャングルポケット、ネオユニヴァース、スクリーンヒーローなど)、正直、その比ではないレベルの凄まじいファンの数でした。まるで、これから札幌記念の出走馬がパドックに登場するかのような…最終レースが終わった後しばらくしてからということを考えると、異例中の異例だったと思います。

 

そして、シップがパドックに現れたときの歓声。近くから聞こえてきた「涙が出そう…」という声。実際に、シップを見て涙したファンの方が数多くいたようです。

 

さらに、一番感動というか鳥肌が立ったのは、パドックの周回を終えてシップが帰ろうとしたとき。自然と拍手が沸き起こりました。

僕が知る限り、関係者の方たちにではなく、馬が去ろうとしているときに拍手が起こったのは、これが初めてでした。

おそらく一生忘れない光景ですね。一頭の競走馬が人間の中でここまで大きな存在となり、心を掴む。もう引退しているのに。

 

深く感動するとともに、競走馬の偉大さ、そして、競馬というスポーツの可能性を感じました。

 

 

最後に。

 

これまでこういった場では一切書いていなかったのですが、実は来月から"とある牧場”で事務の仕事をすることになりました(さすがに具体的な牧場名は公表しません(^-^;)。

以前の日記にも書いたように、いろいろ紆余曲折はあったのですが、最後はシンプルに「今までやってきたこと × 自分の好きなこと」という式で最も答えが大きくなるものを選んだ、というかんじです(笑)

 

その仕事に就くことが決まってから、やはり競馬や馬に対する見方も少しずつ変わってきたのですが、そういったこともあって、余計にリヤンドファミユとゴールドシップのお披露目に参加して、いろいろなことを感じたのだと思います。

 

その中で、「強い馬」をつくり、その血を後世に残していくことはもちろんですが、2頭のように「愛される馬」を生み出したいと強く思いました。

それは決して綺麗事ではなく、そうすることで生産した牧場自体も有名になってファンも増えますから、牧場経営としてもプラスに働くはずです。人口減少と娯楽の多様化に加え、ギャンブルとしての見方も根強いことから、残念ながら競馬は斜陽産業だと思います。その中で生き残るには、やはりそういった「ファンに応援される牧場」にならなくてはと感じています。

 

好きな仕事なのは言うまでもないことですが、実際に合うかどうかは行ってみないと分かりません。半年くらい経って、「これは無理」となってるかもしれません。ただ、せっかくの大きなチャンスが巡ってきたので、精一杯頑張ってみたいと思います。