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日常

日常というものが、いかに不安定で不確かで、でもだからこそとても有難いものだということを、頭の中では分かっていても身をもって感じるというのはこういうことなのか…そう思い知ったこの数ヶ月間でした。

 

前回の更新が7月3日でしたから、また4ヶ月間も空いてしまいましたが、あまりにもいろんなことがあり過ぎて…振り返ってみると頭がごちゃまぜになります(^^;

 

まずは、9月6日の午前3時7分に起きた最大震度7の大地震。僕は約30年の人生の中で震度4までしか経験したことがなかったのですが、今回震度6の揺れというものを体感しました。

 

真っ暗な部屋の中で、当然爆睡中だった自分。最初は「あ、地震だ」という程度で布団の中にもぐったままでしたが、揺れが収まることはなく、だんだん揺れと音が激しくなり、次第に部屋の中の物が落ち始めました。揺れの中で、「これはとんでもないことになった。震源地はどんなことになっているんだろう」と思いました(まさか自分のいる場所が震源地の近くだとは思ってもいませんでした)。

 

その後のことは書くと長くなってしまうので割愛しますが、停電や断水、物資の不足等を経験しました(幸い自宅のライフラインは早く復旧しましたが、職場は3週間断水が続きました)。今までは知名度の低かった地域が連日全国ニュースのトップになったり、自衛隊の部隊を頻繁に見かけたり、近くの公民館が避難場所になったり…自身も給水所に水をもらいに行きましたし、ここは間違いなく「被災地」でした。今までテレビやドラマ等でしか見たことのなかった光景の中に、たしかに自分もいました。

 

8月の終わりから9月の頭にかけて、僕は夏休みを取って旅に出ました。

友人の結婚式が博多であったため、それに出席するのが一番の目的でしたが、それに合わせて行きたかったところを巡ろうということで、岩国、小倉、中津、別府、国東半島を旅しました。昨年も九州旅行に行ったのですが(平戸や柳川など)、九州には北海道にいると感じることの出来ない世界があるので、非日常を味わうことができます。今回もずっと思い出として残るであろう素晴らしい旅になったのですが…非日常を求めて日常から離れたのに、その日常に帰ってきた2日後、日常が非日常へと姿を変えました。

 

今回の地震では、土砂崩れなどにより数十名の方が亡くなられました。また、身近でも家に住めなくなった方たちがいます。自身は無事にこうして日常の生活に戻ることが出来ましたが、亡くなった方や今もなお苦労されている方たちに対して、かける言葉が見つかりません。

ただ、あえて言うならば、自分は今回こういった思いを味わうことが出来てよかったです。次にまた被災したとき、今回の経験が必ず生きますし、誰かがこういう状況になったとき、前よりもその気持ちだったり、何を必要としているかが分かると思うので。そうやってこの経験を無駄にしないことが、生き残った人間の役割ではないかなと感じています。

 

話は変わりますが、このホームページに度々登場したレーヌルネサンス。未勝利のまま先月引退しました。あの子の素質を信じていただけに、未勝利で引退というのはすごく悔しいですし、悲しいことです。何度も牧場に会いに行き、京都競馬場にも応援に行ったので尚更です。もっと良い育成方法、そして、レース選びはなかったのだろうか…そういう思いもあります。ただ、無事に競走馬としてデビューし、ケガもなく6戦してくれましたので、あの子には本当に感謝しています。

今後は繁殖牝馬として良い子を出さなければならないという、まさに第2の戦いが始まります。これは想像を遥かに超える厳しい戦いですが、なんとか良い子を出して、名繁殖馬として残っていってほしいと思います。ステイにジャングルポケットという配合で、母はG1馬。小柄ゆえに結果は残せませんでしたが、血統は面白いと思うので、馬格のある子が出たら可能性は開けると思っています。ずっと信じています。

 

写真は道東の野付半島。秘境と言ってもいい場所でしょう。先月6年ぶりに釧路と根室に行ってきました。根室にはそれはそれはいろいろな思い出があるのですが(苦く屈辱的な思い出が大半ですが)、年齢的にもタイミング的にもそういう気持ちを清算するには良い時期かなと思い、街をゆっくり歩いてきました。なんだか、やっと長年の胸のつかえが取れたようなかんじがしました。さすがに遠かったですが(^^;、行ってきて良かったです。